もうイボで悩まない!イボの種類と治療法

体や顔など、できてしまったイボに悩む方は意外と多く、放っておいていいものと、すぐに病院にかかった方がいいのになど対処も様々です。
まずあなたのイボがどれなのかを知ってから、解決の糸口を見つけていきましょう!

イボは大きく分けて2種類

イボとは、小さな丸みを帯びた皮膚の腫瘍で、「できもの」の一種です。
イボは大きく分けると以下の2種類に分けられます。

①ウィルス性のイボ
②紫外線の影響や遺伝的要因などの皮膚の老化現象によってできるイボ

一般的には、皮膚科でイボといわれるものはウイルス性のイボのことです。専門用語でイボは疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。

イボのできる原因

イボができてしまった原因を知れば予防や対応策もわかります。どれに当てはまるのかを見てみましょう。

ウイルス性疣贅(ゆうぜい)

ウイルス性疣贅は、ヒトからヒトへ感染する病気です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のイボのこといいます。
現在、HPVは190種類以上も異なるタイプがあるとされ、HPVの種類によって、感染しやすい部位やできるイボがまったく違ってきます。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

比較的子どもに多くみられるイボですが、大人もなります。小さな傷口などから感染してできるイボです。そのためケガをしやすい手足の関節や先端にできやすく、表面がカサカサしています。

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

10代~30代頃に多くみられます。別名「青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)」とも言われます。特に女性に多く、顔や手の甲、下腿によく現れる褐色性のイボです。イボの先端が平らなのが特徴です。

足底疣贅(そくていゆうぜい)

足の裏にできるイボです。皮膚から若干盛り上がって表面がざらざらとしています。白っぽい色をした硬いしこりのようなイボです。

尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)

別名を「性器イボ」といいます。主に性行為や類似行為によって感染、肛門周囲や外陰部、口腔内にできます。

ミズイボ

ミズイボもウイルス性ですが、HPV(ヒトパピローマウイルス)ではなく、伝染性軟属腫ウイルスが原因です。子どもに多くみられ、ヒトからヒトにうつる可能性があります。
夏のプールの時期やアトピー性皮膚炎の患者に見られ、体の全体的にできたり、部分的に集まってできたりします。

老人性イボ

脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)とも言われます。主に紫外線や加齢によってできるイボです。顔や体など、どこにでもできます。皮膚の老化現象のひとつとされており、原因がウイルスではないために感染はしません。名前は老人性となっていますが、20代の若い人にもできることもあります。

できてしまったイボはどうすればいい?

一言でイボと言っても種類はたくさんあります。まずは評判の良い皮膚科の専門医にかかることがお勧めです。ウイルス性であるか、そうでないか、またできた場所によって、その病院で治療を行うか、大きな病院に行くか、または美容外科がいいのかなど、治療法も変わってきます。

ウイルス性疣贅(ゆうぜい)の治療法

ヒトからヒトへの感染の可能性があるため、すぐに治療を開始する場合がほとんどです。痛みや治療費など、治療法によっても変わりますから、もし希望の治療法があれば、医者に相談してみるのもいいかもしれません。

液体窒素凍結療法

マイナス196℃の液体を使ってイボを凍結させる治療法です。イボ治療のなかでは最も多く行われている方法です。治療中や治療後に、痛みを感じることがあります。
患部を急激に冷やす(低温やけど)ことで、皮膚の表面の異常組織を壊死させ、壊死した異常組織の下の皮膚が細胞分裂をはじめることにより、新たな皮膚が再生、これを繰り返すことにより、基底細胞(表皮の一番奥にある層)に感染しているウイルス(つまりイボの芯)を徐々に上へ押し上げて、イボの原因を絶つことができます。
完全に治るまでに時間がかかることも多いですが、確実性があり最もいい方法とされています。

電気焼灼法

電気メスを用いてホクロやイボを焼き取る治療法で、複数を一度に処置することが可能です。5mm以下のイボにおすすめの治療法です。
局所麻酔を用いるため、施術中は痛みを感じることはなく出血もほとんどありません。ただし、軽いヤケドのような状態になるので、麻酔が切れると多少痛みを感じることがあります。
電気焼灼法では、皮膚の中に隠れている部分も除去するため、一時的に皮膚がへこみます。また、施術後は感染を防ぐため抗生剤を塗布し、ガーゼなどで患部を保護する必要があります。数日でかさぶたができ、1~2週間程度経つと、皮膚のへこみも目立たなくなります。2~3ヵ月後には治療の痕跡はほとんど分からなくなります。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーとは、細胞の水分に反応する10600nmの波長をもつレーザーのことで、イボ全体を蒸散させて削り取る治療です。イボの境界ぎりぎりのところまで治療していくので、深部組織や周辺の正常な皮膚にはダメージを与えることなく、出血はほとんどありません。メスなどでで切除した場合よりも傷跡が残りにくく、治癒も早いのが特徴です。
治療後はぽっかりと穴があいた状態になり、じゅくじゅくした傷の状態になるので、基本的には抗生剤の飲み薬や抗菌剤軟膏の処方があります。患部の皮膚は、個人差はありますが、1週間~2週間で皮膚が再生しはじめ、1~3ヶ月で赤みも治まりきれいになります。保険適応外の治療です。

外用薬

病院や医師によって、処方れる外用薬はさまざまです。なかには保険適応外の薬もあります。
医師の説明を聞き、納得した上で治療を受けるようにしましょう。

老人性イボの治療の治療法

ウイルス制覇治療法がさまざまあることが分かりました。では老人性イボと診断された場合の治療法はどのようなものがあるでしょうか。

治療の必要性なし!?

老人性イボはウイルス性ではないため、感染の心配はありません。老人性イボであれば放っておいても問題ありません。
しかし悪性黒色腫などの皮膚がんの可能性もあるため、気になる場合は病院で診てもらうことをおすすめします。

液体窒素凍結法、炭酸ガスレーザー、電気焼灼法など

老人性イボと診断されても場所によっては治療したいと思うこともあるでしょう。その場合は美容外科などで、液体窒素凍結法、炭酸ガスレーザー、電気焼灼法などの治療があります。治療方法はウイルス性の処置と同じになります。

市販の治療薬や民間療法は効くの?

病院になかなか行けない場合は、まずは自分でできることをしてみようと思うのが人情です。ただ、イボの種類やできた場所によっては効果があるものも、逆に悪化してしまう場合もあるので、注意して行う必要があります。

市販の治療薬

ドラッグストアでも、いくつかイボの治療薬が売られていますが、入手しやすい市販薬をご紹介します。

商品名「イボコロリ」(横山製薬)

有効成分のサリチル酸を配合。イボができている部分をサリチル酸によって腐食させる効果があります。塗り薬、絆創膏、飲み薬が販売されています。

商品名「スピール膏」(ニチバン)

「イボコロリ」と同じく、有効成分のサリチル酸が配合されています。
塗り薬、絆創膏が販売されています。

商品名「ヨクイニン」

さまざまなメーカーから販売されている漢方薬です。薬の効果としては病院で処方されるものと同じで、錠剤、粉末タイプがあります。

市販薬を使っても効果がみられない、または悪化する場合には必ず病院に行きましょう!

民間療法

ハト麦茶を飲む

先ほどご紹介した市販薬のヨクイニンとはハトムギの種皮を取り除いた種子とのことで、ハト麦茶にしてヨクイニンの成分を取り込むという治療法です。効き目にはかなり個人差があり、飲み始めて一週間で効果が出たという人もいれば、一年くらい飲み続けても効果がないという人もいるようです。

ナスを患部に貼る

いかにも民間療法と言う感じですが、日本に昔から伝わる治療法です。
ナスのヘタでイボをこする、というのが一般的な方法のようですが、そのまま絆創膏などでイボに貼り付けて半日ほど放置するのもいいようです。
ヘタではなく、実の部分を使用したり、すりおろしたものを塗っても効果的なようです。
しかし、なぜナスがイボに効くのかについては諸説あり、ナスに含まれる植物性アルカロイドがいいという説や、ナスで皮膚をかぶれさせることで免疫を働かせるという説もあります。
実際に、ナスから抽出した成分を塗ることで7割の患者のイボを治した病院もあるとのことなので、今後の研究によっては単なる民間療法ではなくなるかもしれません。

上記に紹介した方法はあくまで世間に広がる治療法なので、これだけで治るとは考えない方が安全です。

イボの治療まとめ

複数の治療法をご紹介しましたが、気になるイボができたらまずは専門医に診せ、ウイルス性か否か、また治療法を相談することをおすすめします。もしウイルス性だった場合、放っておいてしまうと全身にイボができてしまったり、顔など気になる場所にできてしまうこともあります。そうなる前に治療が始めらるとよいですね。